麻酔が効かない?! 千歳烏山 マツムラトシオ歯科
2024年10月21日
こんにちは、歯科医師の丸本です。
今日は歯科麻酔についてお話させて頂きます。
歯が痛い!腫れて痛い!それなのに歯科医院を受診したら薬を処方されただけだった!ということはありませんか?
状況にはよりますが、これには理由があるのです。
虫歯により歯の神経(歯髄)に炎症が及んでいる場合など、急激な痛みを伴うことがあります。この状態を急性期といいます。

この痛みなんとかして!親知らず今すぐ抜歯して!という気持ち、すごく分かります。
しかし、こういう急性期に限って、麻酔が効きにくいのです。
その理由についてお話します。
①炎症がある場所は酸性になる
酸性・アルカリ性という言葉は聞いた事あると思いますが、これは人体にもいえることで、通常我々の体液は約pH7.4と弱アルカリ性に保たれています。血液も同様です。
しかし、炎症がある場所は酸性に傾いています。
薬はpHによって影響されるため、麻酔薬も同様にpHによって影響を受けます。
酸性に傾いていると、麻酔薬がうまく取り込まれなくなり麻酔が効かない、という状況になります。
②麻酔薬が留まらない
炎症が強い場合、血流も豊富になります。
麻酔を打っても血流にのって流されてしまい、麻酔薬が切れやすくなります。
ではどうしたらいいのか。
まずは薬によって炎症を抑え、麻酔が効きやすい状態に整える必要があります。
そうすれば、次に来院された時に麻酔を使って治療ができる可能性が高くなります。
しかし、急性炎症が長く続いていた場合は炎症を抑えるのに少し時間がかかる可能性もあります。
歯の神経まで炎症が及んでいる場合や、親知らずの周りの歯茎が腫れて痛い場合など、麻酔が効かない状態で治療を行うのは、やはりご自身が一番辛いと思います。
炎症を抑えて治療を行うことも、痛みを少なくして治療を受ける方法の一つです。
痛みをなるべく伴わず治療を受けた方が身体や精神的にも負担は少ないと思います。
ちなみに、急性期とは別に、他にも麻酔が効きにくい場合があります。
・上顎よりも下顎は効きにくい
これは顎の骨の密度の違いです。上顎に比べ、下顎は骨密度が高く、麻酔が浸透しにくいです。
特に下顎の奥歯は一番硬いので麻酔が効きにくいです。
・緊張しすぎる
過去に痛い経験があったり、不安が強いと痛みに敏感になります。
意識すればするほど痛みに敏感になります。
・体調が悪い
睡眠不足や体調不良のときも麻酔が効きにくかったり、気分が悪くなることがあります。
・飲酒習慣や薬を常用している
普段から飲酒量が多かったり、抗うつ薬や鎮痛剤を常用していると、肝臓での代謝の影響により麻酔薬が効きにくくなることがあります。
痛みに耐えながらの治療は辛いと思うので、なるべく痛みのない状態で治療を行いたいですね。
京王線 千歳烏山駅 徒歩30秒
医療法人社団 松希会
マツムラトシオ歯科






