TCH(歯列接触癖) マツムラトシオ歯科(千歳烏山)
2024年2月24日
こんにちは、歯科医師の丸本です。
寒い日が続き、先日は都内でも積雪でしたね。
ところで、今みなさんの口の中は上の歯と下の歯は噛み合っていますか?それとも離れていますか?
もし噛み合っているのならば、もしかしたらTCHかもしれません!
TCHとは、Tooth Contacting Habitの略で「歯列接触癖」といいます。
通常、安静時には上の歯と下の歯の間には1~3mm程の隙間があります。
このことを伝えるとびっくりされる方が結構多いです。
ちなみに、1日のうちで上下の歯が接触する時間はどれくらいだと思いますか?
食べ物を噛んだり飲み込んだり、会話等を含めて合計約20分と言われています。
「食いしばり」や「歯ぎしり」に限らず、常に上下の歯が「接触」していると顎周りの筋肉がいつも使われているので、顎周り・頭・首の筋肉や顎関節に負担がかかっています。それだけではなく、知覚過敏や歯の破折や舌がヒリヒリするなどといった、歯や歯周組織にも影響が出てしまいます。
無意識で行っていることなので、仕事・勉強・家事・趣味等でなにかに集中している時に起こりやすいので自覚はしづらいです。
パソコン・スマホ使用時やテレビ鑑賞の時も起こりやすいです。
TCHの改善方法としては、
「歯をはなす」「リラックス」「力を抜く」などと書いた付箋を、いつもいる場所(目につくところ)に10箇所以上貼っておく。
日常生活でその付箋を見たら、上下の歯が接触していないか確認してみましょう。
意識して離すと普段使わない筋肉を使ってしまい痛むことがあります。
付箋は時々場所を変えてみて下さい。
付箋を貼れない場合は、20分おきにアラームを鳴らして気づくようにしてみてもかまいません。
口周りや顎が疲れる・痛いなど、なにか不調があれば、お気軽にどうぞ相談して下さい。
京王線 千歳烏山駅 徒歩30秒
医療法人社団 松希会
マツムラトシオ歯科