ドライマウスの原因と対策
2016年02月15日
ドライマウスの原因と対策
・あまり口を使わなくなった
柔らかい食べ物が多くなりあまり咀嚼することがなくなってきたことで唾液量が減ってきています。口の周りや顎などをしっかりと使うことで唾液腺の周囲の筋肉が刺激となり唾液量が増加します。食事の時間を少し長くとることやなるべく硬いものを咬むように意識してみると良いと思います。
・薬の副作用
降圧剤や抗パーキンソン剤、向精神薬、鎮痛薬や抗ヒスタミン剤など日ごろ何気なく内服している薬にも唾液の分泌を抑えてしまう副作用があります。医科の担当の先生と相談し内服薬の種類を変更したり減量することが可能か検討していきます。
・加齢
加齢により筋肉が衰えていくことでお口の周りや顎をしっかり使うことができず唾液を作る腺組織に刺激がなくなることで徐々に唾液腺自体の機能が衰えて口腔乾燥につながります。顎をしっかり使うことを意識することとお口周りの筋肉の衰えを改善する目的で「あいうべ体操」もおススメです。
・ストレス
リラックスしていると副交感神経が優位となるため唾液量が増えます。しかし、ストレスが蓄積している状態では交感神経優位となるため唾液の分泌量が低下していきます。趣味などうまくストレスを発散しストレスをうまくコントロールするとよいでしょう。
・口腔乾燥をともなう全身疾患
糖尿病やシェーグレン症候群など
内科的な治療が主になります。原因となる疾患の治療を行っていくとともに唾液機能を促すマッサージや人工唾液の使用も良いと思います。
・放射線治療後
がんの治療の放射線治療後
唾液腺のマッサージと人工唾液の使用が主となります。